楽しい国フィリピンに行ってみよう

フィリピンは、海がきれいだ。
…なんてことは、言わなくても知ってるかもしれない。
でも、この国の魅力は、波打ち際の先にある。


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朝は、パンの香りで起きる

まだ陽が昇る前、街角のパン屋からふわっと漂う甘い匂い。
制服の学生も、建設現場に向かうおじさんも、同じ袋を抱えて歩いている。
あの温かさを手に持つと、なぜか一日がうまくいきそうな気がする。


雨は、困らせるけれど、つなげてもくれる

スコールが降ってきて、見知らぬ店の軒先に逃げ込む。
「濡れたね」と笑いながら椅子を出してくれる人。
気づけば、雨音と一緒に笑い声が混ざっている。
予定なんて、少しぐらい崩れてもいい。


時間が、やわらかくなる

バスが遅れても、フェリーが来なくても、誰も急いでいない。
「まあ、あとで来るよ」
その言葉に、妙に説得力があって、時計を見る回数が減っていく。
急がない時間は、景色を少しだけ美しくする。


夜の市場は、ドラマのようだ

灯りがともると、人が集まってくる。
甘いトゥロンの香り、じゅうじゅう焼けるBBQ串、熱気。
商売も、世間話も、値切り合戦も、みんな一緒くたになって笑っている。
ここでは、お金より先に笑顔が行き交う。


また行きたくなるのは、海のせいじゃない

「おかえり」と言ってくれる人がいる。
「また一緒に食べよう」と誘ってくれる人がいる。
観光地は消えても、人との記憶は残る。
それが、この国の一番の観光資源だと思う。


まとめ

フィリピンは、きれいな国だ。
でもそれ以上に、あったかい国だ。
一度行けば、また行きたくなる。
行きたくなる理由は、きっと行った人だけが知っている。

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